日常を笑うファインダー/AKIPINとSACHIKO(AKIPINの妻)

2020/12/11娘を幼稚園に送る。/AKIPIN

この写真を撮ったときはまだコスモスが咲いてたのに、もう冬。
今年ぼくは4月から勤務部署が異動となり月曜日が休みになったので、月曜の朝、自転車で年長の娘を幼稚園へ送る日がある。朝日に目をせばめ、後ろに体重を感じ、「ゆらさんといて〜」とか言いながら幼稚園に向かう10分間は宝やなと思う。幼稚園に着くと、毎朝門で出迎えてくれる園長先生に娘は「おはようございます!」と挨拶をしていて、春頃よりも受け身感がなく、”言うタイミング”が早くなったことに娘の成長を感じる。

娘と教室付近まで行き、手と手をタッチして別れてくると、門に立っている園長先生が「いってらっしゃい!」と言ってくださる。ぼくが仕事の行き道で娘を送っていると思われてるのだろう。恥ずかしい。家に帰るだけなのに。でも、考えてみたら、財布を入れてるだけだけどいつもちゃんとしたリュックを背負ってるし、幼稚園に送るだけとは言えラフな服は着てないつもりなので、そう思われるのもやむを得ない。ぼくは「いってきます!」と返して、さっそうと自転車にまたがり、”父親 から 働く男 に切り替えて仕事に向かう背中”を園長に見せるような気分で、さっそうとペダルを踏み込んでゆく。そんなふうに季節は流れ、冬となった。
そして先週。妻に「園長先生、ぼくが帰るときいつも『いってらっしゃい!』って言ってくれはるねん。仕事行くと思われてるんやな笑」と初めて話したところ、「あー、みんなに言ってはるで」。恥ずかしい。

 
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