日常を笑うファインダー/AKIPINとSACHIKO(AKIPINの妻)

2021/03/01流行りの音楽家を見つめる。2/AKIPIN

Official髭男dismのことを先日いろいろ書いて投稿したら、このアカウントをフォローしてくださっている方が数名減った。それもそうだろうと思う。いま日本で最も人気のある音楽グループのひとつで、ここを見てくださってる方の中にもファンは多いはずだ。関心がない旨の表明までならまだしも、大事なグループ名をわざわざ執拗にカタカナだけで書いたり、大事なグループ名をわざわざ執拗にひらがなだけで書いたりしたのはどうかと思う。ぼくがファンの立場でも“どうか”と思うと思う。ん?“どうかと思う”と思う。ん?どっち?どっちでもいい?どっちでもいいと思うと思う?

そんなことより、ドラえもん映画の主題歌になってるOfficial髭男dism「universe」の2番の〈未来はこうとか 理想はこうとか 心に土足で来た侵略者は 正義だとか 君のためだとか 銃を片手に身勝手な愛を叫んだ〉がすごいと思った。1番で歌う子ども時代との語呂合わせをテコにして、未来や理想がかつて帯びてた”尊い曖昧さ”が、偽善的・一方的な情報によって安易に可視化されてしまう現代を見事なレトリックで喝破しているようで、ぼくは他人事でいられない。やっぱり、すごい才能なんだろうなと思う。今やぼくはこの歌を家で普通に歌い、通勤バスで頭の中で歌い、外でマスクの中で歌っている。若き才能あふれるヒゲダンに乾杯。○○ッ○ーン○。

 
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